新型コロナウイルス感染症対策について
 
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、以下の対策を講じた上で開廊いたします。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。なお新型コロナウイルス感染症の状況により、展覧会の予定を変更または中止する場合がございます。
 
ご来場される皆様へのお願い
・次に該当する方はご入場をお断りいたします。 
 ・平熱と比べて高い発熱が確認された方、咳・咽頭痛など、体調に不安のある方。 
 ・新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触がある方。 
 ・過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある方。 
 ・マスク未着用の方。
・手洗い・手指消毒の徹底にご協力ください。
・他のお客様と距離をとってご鑑賞ください。 混雑状況によって、入場をお待ちいただく場合があります。
 
サテライトギャラリーSA・KURAでの取り組み
・全てのスタッフに対して検温を実施し、こまめな手洗い、手指消毒を徹底いたします。
・受付に消毒用アルコールを設置しております。
・会場内は、空調及び扉・窓の開放、サーキュレーターの設置により十分な換気をしております。

6月の展覧会

2021年6月5日(土)~6月17(木)※月曜休廊

作品事例 Between Visible and Invisible(2019) Photo  Kanako Ishii
 
作品事例 展覧会「イタリアの三日月」出展作品(2021・神奈川) Photo Kazuhiro Goshima

愛知県立芸術大学アーティスト・インレジデンス2021
水谷一「歓喜のうた」
 

 昨年より続く新型コロナウイルス感染症への対応策を講じつつ、愛知県立芸術大学はその初期から対面授業、アトリエや練習室の持続的活用に向けて動いて来たと言う。物理的な「場」が芸術の学びには重要であるとの観点から試行錯誤を続け、専門家の助言と指導の下、教職員総出で学内の全ての教室や部屋の換気状況を調査し、サーキュレーターを約600 台用意する等、考え得るあらゆる感染症対策を行って来たその過程が「学報(No.68)」※1)を読むとよく分かる。何が一体正解なのか誰しも結論づける事の難しい世の中で、「今の状況でベストなことをやることが大切」※2)として実践を続け、現在のところ実習も極力やめずにここまでやって来れているとの事。※1) それは本展会場であるここ愛知県立芸術大学サテライトギャラリー SA・KURAも例外ではない。ギャラリー内に設置されるサーキュレーターと工業扇は換気を目的として厳密に配置され、もちろん風を送る角度も決められている。このギャラリーはいわゆるホワイトキューブであり、壁という壁が白く塗られている。壁を白くする行為には多くの場合その場に投入される作品表現の前面化が意図されているが、その白は作品表現だけでなく部屋の間取りを始めとしたギャラリーに同居する白という色以外の実に様々な要素をも手前に差し出す。もちろんその様々な要素にはギャラリー設立者の芸術に対する思いの表れが多分に含まれている事は言うまでもない。さてコロナ禍においてこのギャラリーにサーキュレーターと工業扇という新顔が加わっている。それらはなかなかな存在感で、この場で作品発表をしようと目論む如何なる者もこの存在を無視出来ないように思われる。また来場者の目がこれらに気づかない状況を想定する事も難しい。しかしそもそもギャラリーに属している表現はこの新参者だけではもちろんない。空間に含まれる種々様々なメッセージそれら全てが表現である事は繰り返しておきたい。設備される調光可能なスポットライトや蛍光灯もその一つ。その一つでありながらそれは可塑的な性質を宿している。取り外しや取り付けの判断、設置位置、そして調光機能によって操作可能な光量は限定的ながら使用者が使用者の裁量で採択可能なのである。一般に展示場において光は作品の印象を左右する非常に重要な要素であり、それ自体が作品とされる場合も少なくない。自然光の中で制作し、明け方の光が自作をもっとも美しく見せると考え生涯制作した画家もいた。どんな環境で作品を制作し、どんな場所で見せるかという事についてはこれまで沢山の芸術家が試行錯誤して来た事とは思うが、多くの場合ギャラリー空間における照明の扱いは当の空間で設営を行う主体= 使用者に任されている。つまり照明の光はギャラリー内部の表現を印象付ける枠組み的存在であると同時に、ギャラリー設立者のメッセージであり、さらに照明を使用者として扱う者の表現でもあるわけである。さてここまで視覚情報としての表現を念頭に話を続けてきたが、サーキュレーターと工業扇、それぞれは微量ながら音を発し、見えないながら当然空気を動かしている。それはひとえに新型コロナウイルスの感染拡大を防止する為であり、この場に僅かでもウイルスが滞留し続ける事のないよう空気は常に入れ替えられている。私達は大空に浮かぶ雲を眺めるくらいでしか大気が片時も止める事なく絶えず動いている事を認識出来ないが、目に見えずともこのギャラリーの空気は入れ替わっている。ところでたいていの場合において光の発生源を直視する事はなんとも目に優しくない。目の端に掠っているだけでも眼精疲労や視力低下の一因となるように感じられる。それほどに剥き出しの光は存在として強い。「目が散る」という言葉がある。これは落ち着かず視線が様々に向く事を意味するが、では視線を惹きつける様々な情報が散っている空間で人は落ち着く事が出来るだろうか。今回私はこのギャラリーに備わっているLED の照明装置を操作する事で空間の有する光量を落とし、場に同席する視覚的諸要素の平均化を目論む。見るべき物は空間にあらわれるあらゆる出来事であるように仕組まれた部屋で人は見るべき物を見る事が可能なのかどうか判らないが、各所に配された複数台のサーキュレーターと工業扇、時にエアーコンディショナーも加わり織り成すドローンミュージックにこの機会じっくり耳を傾けてみたい。(水谷一)

※1) 参考:新型コロナウイルス感染症特集座談会「感染制御はアートだ」, 学報, 愛知県立芸術大学, 2021, No.68, pp.2-5
※2) 引用:新型コロナウイルス感染症特集座談会「感染制御はアートだ」, 学報, 愛知県立芸術大学, 2021, No.68, p.5
▶愛知県立芸術大学学報No.68
 
 
水谷一  https://hajimemizutani.net/2019-2020
定住化の影響、人や動物の認知過程、社会変化、死生観の変遷について思考し、国内外で滞在制作を行う等、様々な機会、状況との影響関係の中で表現の実態や実体を問う。多様な表現手法を用いながら、これまでに13 のアーティスト・イン・レジデンス参加、2010 年「VOCA 新しい平面の作家たち」、2013 年「瀬戸内国際芸術祭」、2020 年「富士の山ビエンナーレ」等の展覧会出展、また、2021年「イタリアの三日月」(Azumatei Project、神奈川)をはじめ、展覧会企画も行う他、埼玉県所沢市におけるアーティストと批評家の協働企画『引込線』に2008 年のプレ企画より参加し、2011~2019 年は実行委員としても携わっている。2019 年、文化庁新進芸術家海外研修制度によりベルリンに一年間滞在。

※2021年7月末頃~8月初旬、愛知県立芸術大学 芸術資料館にてアーティスト・イン・レジデンス2021の成果発表展(水谷一個展「タイトル未定」)を予定しています。詳細は適時、大学ウェブサイトに掲載いたします。
 
 
 
開催概要
展覧会名:歓喜のうた
出展作家:水谷一(愛知県立芸術大学アーティスト・イン・レジデンス2021招聘作家)
会期:2021年6月5日(土)~ 6月17日(木) ※月曜休廊
開場時間:12:00 ~ 19:00
入場料:無料
会場:愛知県立芸術大学サテライトギャラリー SA・KURA
主催:愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学
企画:愛知県立芸術大学 社会連携センター
 
 
 
 
 

2021年6月26日(土)~7月11日(日)※月曜休廊

《屋上にて》 2021年 
《mask(solid)》 2012年

 

《do not draw 01》 2019年

 

《おそれ》 2017年

 前橋瞳 Solo-Exhibition 「2極の等身大の狭間で」

 
 
「私が日々感じている現実と写真にうつる客観的な現実には溝があります。自分自身をモデルとして写真を撮り、その写真に自分が見ている世界を塗り重ね、加工して作りこんだものが私の作品です。他人からみたら不自然でも、本人からすると自然な姿。
事実と虚構が入り乱れ、違和感と差異が自身そのものかもしれません。」                      
前橋瞳
 
 
 この度、愛知県立芸術大学サテライトギャラリーSA・KURAにおいて、前橋瞳による「Solo-Exhibition「2極の等身大の狭間で」」を開催いたします。
前橋は2014年に本学美術研究科(博士前期)油画・版画領域を修了、現在愛知県を拠点に制作活動を行なっています。自身をモチーフにした写真を加工し、実際に感じる現実と写真にうつる現実の違和感をコンセプトに制作を行っています。
 前橋は、虚構と現実の間から私たちが存在するこの世界の本質について、独自の視点で追求しています。本展覧会では「生きる」ことを模索しながら表現する前橋の作品を是非とも、多くの方にご覧いただけるよう、貴社にお取り上げいただきたく、お願い申し上げます。
 
 
 
作家略歴
1989 愛知県生まれ
2008 東邦高等学校美術科 卒業
2012 愛知県立芸術大学 美術学部美術科油画専攻 卒業
2014 愛知県立芸術大学 美術研究科(博士前期)油画・版画領域 修了
 
(主な展示)
2012 「impulsion」個展(YEBISU ART LABO/愛知)
2013 「down in the valley」個展(unseal contemporary/東京)
2013 「造形プロセッシング」(アートラボあいち/愛知)
2014 「曖昧な日常」個展(サテライトギャラリー/愛知)
2015 「Sky Over I」(アートラボあいち/愛知)
2017 「深淵にて」個展(YEBISU ART LABO/愛知)
2019 「ART NEXT4 オルタナペイント-並行世界の現在地」(電気文化会館/愛知)
2019 「ICON3」(マエマス画廊/愛知)
2021 「不見富嶽八景」(ガルリ・ラペ/愛知)
 
 
 
開催概要
展覧会名:前橋瞳 Solo-Exhibition「2極の等身大の狭間で」
会期:2021年6月26日(土)~ 7月11日(日) ※月曜休廊
開場時間:12:00 ~ 19:00
入場料:無料
問合せ:愛知県立芸術大学 芸術情報・広報課
TEL: 0561-76-2873