新型コロナウイルス感染症対策について
 
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、以下の対策を講じた上で開廊いたします。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。なお新型コロナウイルス感染症の状況により、展覧会の予定を変更または中止する場合がございます。
 
ご来場される皆様へのお願い
・次に該当する方はご入場をお断りいたします。 
 ・平熱と比べて高い発熱が確認された方、咳・咽頭痛など、体調に不安のある方。 
 ・新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触がある方。 
 ・過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある方。 
 ・マスク未着用の方。
・手洗い・手指消毒の徹底にご協力ください。
・他のお客様と距離をとってご鑑賞ください。 混雑状況によって、入場をお待ちいただく場合があります。
 
サテライトギャラリーSA・KURAでの取り組み
・全てのスタッフに対して検温を実施し、こまめな手洗い、手指消毒を徹底いたします。
・受付に消毒用アルコールを設置しております。
・会場内は、空調及び扉・窓の開放、サーキュレーターの設置により十分な換気をしております。

4月の展覧会

《金銅比丘立像》 中国唐時代 銅製鍍金

 

時禱書零葉 時禱書より「聖母の夕べの祈り」 1440-1450年頃 子牛皮紙、彩色
 
 
青木理恵《立書》 2016 純石鹸、杜甫「絶句」

 
2021年度 コレクション展Ⅰ 「Praying for Others  小さな祈りのかたち」

 
 
 
 このたび、当館の収蔵品を紹介する展覧会として、2021年度コレクション展1「Praying for Others 小さな祈りのかたち」を開催します。コロナ禍や人種や民族による差別、内戦や紛争によって、世界各地で緊張や不安が高まっています。このような状況の中、誰かのために祈りをささげ、突如ブームとなった「アマビエ」などにもみられる祈りのかたちに思いを寄せることが多く見られるようになりました。本展覧会は、小さな祈りのかたちをテーマに、その思いや祈りがどのようにあらわされてきたか本学の収蔵品をもとにご紹介するものです。
 「祈り」とは、神や仏の名を呼び、幸いを請い願うことであるとされます。それは、古くから様々なかたちで美術作品にもあらわされており、信仰や宗教と密接に結びついてきました。本学の収蔵品の中でも比較的古いものの一つとして《金銅比丘立像》があります。「比丘」とは、男性の修行僧のことを指し、もともとは、如来像に眷属する群像の一部であると考えられています。像自体の大きさは7cmほどですが身体の動きや表情も大変豊かです。こうした宗教や信仰の対象としての祈りは、古来より様々なかたちで表現されてきました。踊りや歌もその一つです。中でも、踊りは神々への礼拝や様々な儀式の中で用いられてきました。現代の彫刻や絵画にも踊りを題材にしたものが多くあり、身体の表現やその佇まいがどこか、神事や祈りに繋がっているように感じられます。
 また、戦時下における作品の中には、故郷への郷愁や平和への祈りを込めた作品も見られます。例えば一見、何気ない家族の情景を描いた小野忠重の《海辺の家族》は、色彩は暗く、人物の表情もどこか硬く感じられます。世の中が戦争へ向かって突き進む中、家族がいつまでも平和に暮らせることを祈ったと考えられます。また、青木理恵 《立書》は、石鹸に中国の詩人、杜甫の句「絶句」を掘り込んだものです。この「絶句」は、戦渦を逃れた杜甫が故郷を思い詠んだ詩で、石鹸という溶けてなくなってしまう儚い存在と通じるところがあります。
 コロナ禍や災害、紛争などで社会情勢が混沌とする中で、会えない人のことを思い、それぞれの場所から誰かのために祈ることで、自分自身が他者と繋がっていることを改めて感じていただけたら幸いです。
 
 
■開催概要
【期 間】 2021年4月2日(金)~4月18日(日)(月曜休廊)
【開廊時間】 12時00分~19時00分
【入 館】 無料
【お問合せ】 愛知県立芸術大学 芸術資料館 ℡.0561-76-4698
 

■主な展示予定作品
・今井珠泉《過去現在因果経 模写》(原本は奈良国立博物館蔵、奈良時代)1968年 紙本著色
・安田靫彦 《唐俑》制作年不明 紙本著色
・《時禱書零葉 時禱書より「聖母の夕べの祈り」》1440-1450年頃 子牛皮紙、彩色
・青木理恵《立書》2016年 純石鹸
・Pericle Fazzini《踊り子》制作年不明 ブロンズ
・Emile-Antoine Bourdelle《イサドラ》1909年 紙にインク
・小野忠重《海辺の家族》1937年刷 多色刷木版 ほか
 
 
 
 

4月・5月の展覧会

《水を、搔いて》2020年
  
《はじめてのアリスダンス》2016年
 
《洞窟園》2019年
 
《雲中回遊》2019年
 
《Sheets》2014年

 
宮坂恵子 「ぬかるみの淵」

 
 
 
ぬかるみの淵に身をおくような心地でいきものとしての私がいま絵を描く
 
[淵]
水を深くたたえているところ
物事のでてくる根源
容易に抜けられない苦しい境遇。苦境 

宮坂恵子
 
 

この度、愛知県立芸術大学サテライトギャラリーSA・KURAにおいて、宮坂恵子による個展「ぬかるみの淵」を開催いたします。
宮坂は2017年に本学で博士の学位を取得、現在愛知県を拠点に制作活動を行なっています。博士論文では、いきものである私が画面(キャンバス)に向かうとき、それを「いきもののからだ(生体)」のように動的で柔軟、可変的で流動的な存在と捉え関わることで、自身をも変化させながら描くことを構想したと言います。その一つの手法として、綿の糸で編んで作った「編み型」を用いた作品を発表しています。編み型を繰り返し画面に押し当てることで生み出される、不具合や混乱を受け入れ、自らが変化しつつそれに向き合うことで「生体を育む」ように描くことに繋がりました。これによって、編み型のように筆を使うことが身に付き、以前よりも柔軟に描くことができるようになったと振り返ります。卒業後は、筆や絵具を介して画面と関わる中で、あるイメージが浮かび上がったり、溶けたり、混じり合うことを楽しみながら制作しています。
宮坂は、描くということの本質について、独自の視点で追求してきました。
本展覧会では宮坂の学生時代から現在までの作品を俯瞰的に構成しています。
 
 
 
<作家略歴>
 
1988 石川県金沢市生まれ
2007 岐阜県立加納高校 卒業
2012 愛知県立芸術大学 美術学部美術科油画専攻 卒業
2014 愛知県立芸術大学 美術研究科(博士前期)油画・版画領域 修了
2017 愛知県立芸術大学 美術研究科(博士後期)油画・版画領域 修了
(主な展示・受賞)
2012 「絵の回路」サテライトギャラリー、Gallery G
   ・桑原賞受賞(愛知県立芸術大学) 
2014 「envelop」個展 Gallery CHIYODA
2015 「P.P.P.P」市民ギャラリー矢田
2016 「アリスダンス」個展 愛知県立芸術大学サテライトギャラリー
2017 「Arts in Bunkacho ~トキメキが、爆発だ~」文化庁パブリックスペース(旧文部省庁舎)
2017 「蟻塚・ant heap・ 倉地比沙支 小林亮介 宮坂恵子」(REOPEN記念展) ギャルリーくさ笛
2019 「ART NEXT4 オルタナペイント-並行世界の現在地」電気文化会館
2020 「絵の回路」愛知芸術文化センター ギャラリースペースX
 
 
 
 
■開催概要
【期 間】 2021年4月24日(土)~5月9日(日)
     休廊日:4月26日(月)、5月6日(木)
【開廊時間】 12時00分~19時00分 ※最終日のみ17時まで
【入 館】 無料