1月・2月の展覧会

 

The new stone age Stone Letter Project #4
 

 

石を使用するリトグラフは石版画と言われ、現在の簡易なアルミ整版と違い、石そのものが持つ素材感や摺り・描画時に感ずる触覚感など、使用したものでなければ分からない魅力があります。
一般的にリトグラフは、目視しにくい油性と水性の反応や整版のプロセスの難解さから、手法の魅力や面白みが伝わりにくい版画技法です。しかし銅版や木版に比べて、通常の絵を描く時と同様に、直感的な筆運びや塗りの制版が可能で、また解墨に見られる墨汁のような独特な濃淡の表情は、リトグラフ固有の表現と言えるでしょう。
中でも版材において、現在主流となっているアルミ版制版と違い、石を使用する石版画は素材となる石版石の希少性から、使用する版画家は多くありません。しかし、天然の石でしかできない独特の表現や整版は、リトグラフの根源性を呼び覚まし、素材から伝わる感触は何物にも代えがたい魅力を放っています。そうした観点から、石版復活を目指す制作活動をしている田中栄子(京都芸大)、坂井淳二、片山浩(名古屋芸大)、衣川泰典を中心に、石版の魅力や表現の特性を多くの人に伝えるべく、その啓蒙と発信拠点として、“Lighter but Heavier”を発足させました。現在では、愛知芸大はもとより、関西・関東の主要美大芸大や海外発信も視野に多岐な展開を行っています。今回のサテライトギャラリーSA・KURAでは、その集大成と言うべく13の大学の連携による企画展です。そして期間中には、芸術講座として出品作家によるクロストークも開催されます。奥深い石版画の深度のある世界を、この機会に是非ご堪能ください。
 愛知県立芸術大学 芸術資料館長 倉地比沙支

 
<参加大学>
愛知県立芸術大学・大阪芸術大学・九州産業大学・京都精華大学・京都市立芸術大学・女子美術大学・創形美術学校・宝塚大学・東京藝術大学・名古屋芸術大学・武蔵野美術大学・ブライトン大学(UK)・Art LLOTJA(スペイン)
 
また、今回、リトグラフに関する検証・研究・制作活動などを行うアーティストグループ“Lighter but Heavier”より田中栄子(京都芸大)、坂井淳二、片山浩(名古屋芸大)、衣川泰典を講師に迎え、愛知県立芸術大学芸術講座として、クロストークも開催します。
 
 
 
会   期:2020年1月11日(土)ー 1月26日(日)
各日12時 ー 19時
月曜休廊 入場無料
【主催】愛知県立芸術大学
 
 
■愛知芸大芸術講座:クロストーク  
講師:田中栄子(京都芸大)、坂井淳二、片山浩(名古屋芸大)、衣川泰典
モデレーター:倉地比沙支(愛知県立芸術大学)
日時:2020年1月11日(土)15:00~
場所:愛知県立芸術大学サテライトギャラリーSA・KURA
 
 
 
 

 

愛知県立芸術大学 博士後期課程修了制作作品展
 

 

博士学位所得者による、研究・制作の集大成を公開。

 
<展示作家>
須貝旭(油画・版画)  董芸(デザイン)
 
 
会   期:2020年2月22日(土)ー 3月1日(日)
各日12時 ー 19時
月曜休廊 入場無料
 
 
 
■ギャラリートーク  
日時:2020年2月29日(土)16時から
場所:愛知県立芸術大学サテライトギャラリーSA・KURA