dsc_2728.jpg Exhibition to remember SHITARA 設楽知昭2023年1月7日(土)~1月22日(日) dsc_0250r.jpg デザインは手からはじまる 愛知芸大デザインの系譜 − 磯田尚男 −2022年11月5日(土)~11月20日(日) _dsc0278.jpg アーティスト・イン・レジデンス2022 Halldora Magnusdottir「Reproverse」2022年8月25日(木)~ 8月28日(日) unplugged01.jpg 松本崇宏 UNPLUGGED2022年7月15日(金)~ 7月31日(日) 2-1blind_garden_instalation_view.jpg 浅井真理子 BLIND GARDEN2022年6月25日(土)~7月10日(日) img20230514172610126500.jpg 「水平性|水平線」展 キム・ミョンボム/ジルヴィナス・ケンピナス/村尾里奈2022年6月4日(土)~6月19日(日) img20230514173404906088.jpg KANDA TSUNEMI 光景 - 時空は飛翔する2022年5月14日(土)~5月29日(日)

2024年3月の展覧会

2024年3月9日(土)~3月31日(日) ※月曜休廊

 主な展示作品

《何でも貸します》 2023年、 135x90 
 
《車に花》  2023年、 50x60.2
 
《物干車》 2023年、 45.7x29.4

城戸保「駐車空間、文字景、光画」

 「駐車空間」「文字景」は、「風景画」シリーズから派生した作品である。私の仕事の要は、大判カメラのアオリ表現を軸に水平と垂直を意識し、世界の平衡と画面が均衡する重心を探り、光の現象と色彩が交差する特異な視点(位置、層)をフレーミングし確定する事である。そしてフィルムをデータ化する際は、画家が画面と対峙するように色価を決定する。絵画に於ける明度や彩度のバルール操作を写真に応用した作品である。
 「駐車空間」は、車に対して特に思い入れや拘りのない私が近年執着している「風景画」である。撮影の選定基準は、車が置かれている空間に対しての光や色を伴った「状況」である。兎に角、自分のアナログなアンテナが一瞬ビビッと反応するかどうかが大事なのだ。「駐車空間」だけではなく、「風景画」シリーズは無人風景ではあるが、何処か人の気配を感じさせる光景である。
 巷の風景は、広告看板や道路標識などの混沌とした文字で溢れている。私は過去に15年程、自然界に於ける右や左のあり方、動物の身体に於ける模様のあり方といった主題で、型や法則を意識した白黒写真による表現を行なっていた。白黒写真は静謐で、ある特定の時間や場所を抽象化し、暗室作業で絵作りが出来る事に惹かれた。何よりもゼラチンシルバープリントの深くて彩度の高い黒が好みだった。だから派手で情報過多な看板は、真っ先にファインダーから避ける対象であり、そこに何らかの美を見つける事は困難だった。その頃の私が、現在の「文字景」を見たら少し驚くかも知れない。
 2018年から継続して制作している「光にかえす」シリーズを、今展覧会から「光画」に名称変更した。理由は単純で、今回は漢字を並べたタイトルが好ましかったからである。これらは、偶然の失敗から写真に於ける「やってはいけないこと」や「間違った道具の使い方」に着目する事で生まれた。同一の構図で撮影した36枚撮りのカラーネガフィルムを撮影後、カメラの蓋を僅かに幾度も開けながらフィルムを巻き戻す事で、画面上にランダムな異次元の光の層を現出させる。そして作為と無作為がせめぎ合う中で、選りすぐりの偶然を伴った写真を選定する。私の思惑を超えた選りすぐりの偶然は、作品として必然となる。

城戸 保

 
■開催概要
【期  間】2024年3月9日(土)~3月31日(日) 月曜休廊
【開廊時間】 12時00分~19時00分
【入  館】 無料
【会  場】 愛知県立芸術大学 サテライトギャラリー SA・KURA
       〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜1-9-19 成田栄ビル地下1階
【お問合せ】 愛知県立芸術大学 芸術情報・広報課 ℡.0561-76-2873
 
【愛知芸大芸術講座】アーティストトーク
ゲスト:清水穣氏(美術評論家)    202439日(土)1400
 
 
【作家略歴】
1974年三重県生まれ。
2002年愛知県立芸術大学大学院美術研修科修了。
【主な展覧会】
■個展
2024年  「駐車空間 / 文字景/光画」HAGIWARA PROJECTS、東京
2021年  「駐車空間 / 絵画建築 / 案山子」HAGIWARA PROJECTS、東京
2018年  「光にかえす」 HAGIWARA PROJECTS、東京
■グループ展
2024年  「ペイン天狗とホト愚裸夫」 See Saw Gallery + hibit、愛知
2023年   JR総持寺駅アートプロジェクト#11「ハレーション」JR総持寺駅、大阪
「令和4年度新収蔵作品展」愛知県美術館、愛知
2022年  「瀬戸現代美術展 2022」 菱野団地各所 、愛知
 コレクション展「反射と反転」豊田市美術館、愛知
2020年  「光呼吸 時をすくう 5 人」原美術館、東京
■パブリックコレクション
愛知県立芸術大学芸術資料館、豊田市美術館、愛知県美術館

2024年4月の展覧会

2024年4月13日(土)~5月5日(日) ※月曜休廊(月曜祝日の場合翌平日休廊)

タイトル : Hogan
制作年 : 2023
素材 : Calcium Carbonate in the Ground  
 
タイトル :Autumn Rhythm “House Painting Project in Takeo
制作年 : 2017
素材 : シリコンアクリル樹脂塗料、閉鎖したスナック
サイズ : H4,000 × W4,500 × D4,000 mm
 
タイトル : A Blank Sign Dripping Project in Saopaulo
制作年 : 2018
素材 : コンクリートパネルにシリコンアクリル樹脂塗料、高所作業用足場材
サイズ : H9,600 × W18,200 × D5,000 mm
 
タイトル : Picaso
制作年 : 2021
素材 : シリコンアクリル樹脂塗料、仮設デッキ
サイズ : H1,200 × W9,000 × D4,000 mm

菅隆紀「HOGAN」

 このたび、サテライトギャラリーSA・KURAでは、菅隆紀個展「HOGAN」を開催します。
 今回の展示は、2023年にアリゾナ州にあるナバホ族保留地の大地に実際に描かれた絵画作品と名古屋工業大学屋上に描かれた同様の作品とが、描く行為を通して共鳴しあうインスタレーション作品から構成されています。「HOGAN」(ホーガン)とはナバホの言葉で「住居」を指し、ストリートアートを出発点に持つ菅氏は、こうした共時性を環境に当てはめることで、希薄化した社会との接点を探り出そうとしているのかもしれません。
 ぜひ足をお運びください。
 
■開催概要
【期  間】2024年4月13日(土)~5月5日(日)
      月曜休廊※月曜祝日の場合翌平日休廊
【開廊時間】 12時00分~19時00分
【入  館】 無料
【会  場】 愛知県立芸術大学 サテライトギャラリー SA・KURA
       〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜1-9-19 成田栄ビル地下1階
【お問合せ】 愛知県立芸術大学 芸術情報・広報課 ℡.0561-76-2873
 
◎ギャラリートーク「地球の背中から・描くということ」
2024年5月4日(土)14:00
ゲストトーカー:倉地比沙支(版画家・本学教授)
SA・KURAギャラリー内にて
 
 
【作家略歴】
菅 隆紀(すが たかのり)
1985 年 ⻑崎県生まれ
2009 年 愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業

主な展覧会・プロジェクト
2021年 RITUAL SPIRIT (六本木蔦屋書店,東京)
2021年 丸の内ストリートパー ク (丸の内仲通り,東京)
2020年 東急百貨店東横店クロージングプロジェクト (東急百貨店,東京)
 2019年 CASAWABI レジデンスプログラム (メキシコ)
2018年 日本の皮膚と肉体のはざま (日本館,ブラジル)
2017年 Spring Fever (駒込倉庫 Komagome SOKO、東京)
2013年 ドリッピングプロジェクト (京都府庁旧公舎, 京都)など